最もラディカルな「ジェンダーがセックスを規定する」論

図書館で何気なく手にした本の中にすごい記述を見つけたので思わず借りてきてしまった(何やってんだ、私…orz)。


id:macskaさんが本家の方で誰でも分かる「ジェンダーがセックスを規定する」の意味とその意義というエントリをアップし、コメント欄が大変盛り上がっていた(と言っていいのかどうか微妙だけど…)ところですが、今回見つけた本、小宮英嗣著『魔女たちの狂歌』(内容的にはどうということのない、アンチフェミ本です)のあとがきにはこのようなことが書いてある。

どうして、この世には男と女という性別があるのか?
どうして、進化の過程で性を分けてしまったのか?
私はこの本を書くことを通して、改めてその問題を深く考えました。その結果出た結論は、役割に応じて、男と女という性別というものができたとしか考えられませんでした。
外を何日間も駆け回り、獲物を取り、運ぶためには、並々ならぬ体力が必要になった。だから男という性別を、人間の進化の過程で作り出したのでしょう。家で働いていたものたちは、体力は必要ないと切り捨てられ、そのかわり子どもを産み育てることになった。その結果女性という性が誕生し、乳房ができ、そこから母乳が出る仕組みに体が進化したのでしょう。
フェミニストたちは、こういった男が外で働き、女が家で家事・育児をすることに対して、性による役割の押しつけであり、固定観念であると言います。が、私はそうは思いません。今述べましたとおり、役割が最初にあって、それぞれに見合うような性別ができたからと思うからです。

役割がまずあって、そこから身体的な性別が生まれる。これって文字通り「ジェンダーがセックスを規定する」ってことでは!?すっげーラディカル!大沢真理なんて足下にも及ばないわ!(大沢さんが特別ラディカルだとは思わないのですが…)
ということで、最もラディカルな「ジェンダーがセックスを規定する」論者はアンチフェミだった!!ということでファイナルアンサー?


ちなみに、この本のまえがきでは「この思想(フェミニズムジェンダー・フリーid:debyu-bo註)の間違いを指摘する新聞、テレビなどは全くなく」と書いてあり、さらに巻末の「参考・引用・そしてフェミニストに負けないための文献」にはいくつかの書名のあとに「他、読売新聞、各テレビ、雑誌、特に『諸君!』『正論』を参考・引用させてもらいました」とあります。
産經新聞さーん!世界日報さーん!こんなこと言われてますよー!!


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