どうでもよい突っ込みにさらにどうでもよい突っ込みを入れてみる

双風舎『バックラッシュ!』に関して小谷野敦さんが批判をされているという。


猫を償うに猫をもってせよー断っておくが
猫を償うに猫をもってせよーやっぱりこれは具合悪いのかな(関連エントリ)



それに対してid:seijotcpさん(chikiさん)とid:macskaさんが反論をされている。


成城トランスカレッジ!ー小谷野敦さんがちょっと変だ。
macska dot orgー『バックラッシュ!』掲載論文への小谷野敦氏の批判に応えて


私としては今回の件に関してはやはり小谷野さんの批判は的外れな感は否めない。それに対するchikiさんとmacskaさんの反応、反論は適切だと思う。


なので、本題とはちょっと外れたところで小谷野さんのエントリに関して気になったことをいくつか。

なお小谷真理、なぜ自分の名が巽孝之の筆名だなどと言われたのか分かりません、って、じゃあなんで日本ペンクラブ名簿において巽と小谷のメールアドレスが同じなのか、説明してもらいたい。

エントリ中には書いてないけれど、話の流れ的には『バックラッシュ!』の中の小谷さんの論考について言及したものと思われるのだが、『バックラッシュ!』で小谷さんは「なぜ自分の名が巽孝之の筆名だなどと言われたのか分かりません」なんて書いていない。小谷さんの文章中にあるのは「被告は、なぜ私の名前が夫の筆名だなどといったのか。」だ(で、結局いろいろと弁明したがいずれも実証はできなかった、という話だ)。
ていうか、夫婦でメアド共有なんてよくあることだと思うのですが。巽さん、小谷さんぐらいの人であれば個別にもっていた方が不便はないだろうとは思うけど、なるべくメアドを公開したくないなどの理由だってあるだろうし。小谷野さんは、もしも1つの名前で2つ以上のメアドを利用している人がいたら(こんな人はめずらしくもないが)、複数の人間が一つの筆名を使っているのだと思うのだろうか(ゆでたまごみたいに?違うか)。

ついでに関連エントリの方で

東大の社会学ジェンダー論をやっていたという院生が『セックス神話解体新書』に書いてあることは常識だ、と言っている。トンデモ本と言っても過言ではないのだが。

と書いてあるのだが、言及されているエントリをみる限り、id:Belialさんが意図しているのは「そういう議論がなされてきているということは,ジェンダー論という分野においてはふまえておくべき常識の範疇」とか、「性を語るのはタブーである」「男の性欲には歯止めがきかない。男の性欲をいたずらに刺激したり、十分に抵抗しなかった女は強姦されても仕方がない」などという言説が、実際には確たる根拠のない「神話」であるということが共通の了解事項となっている、ということで、『セックス神話〜』に書いてあることが真実である、という意味ではないのだと思うのだけれども。


なんだかこの問題に関しては、妙な誤読や思い込みに基づいた批判になってしまっている気がする。小谷野さんほどの人がどうしたことか。