日本の父が子供と一緒の時間は6カ国中5番目

日本の父親が平日に子どもと過ごす平均時間は3.1時間で、タイや米国など6カ国のうち韓国に次いで低いことが、国立女性教育会館の実施した「家庭教育に関する国際比較調査」で分かった。

とのことでございます。けど実は「あら、結構長いのね」というのが第一印象だった。
「子どもと過ごす時間」と聞いて、子どもと話したり、遊んだり、一緒に風呂に入ったり、というのをパッと想像したからだろうと思う。しかし、具体的な調査結果が分からないので「子どもと過ごす」というのが厳密にどういう意味なのかは分からない。とりあえず大雑把に朝1時間、夜2時間と仮定して、なおかつ子どもが10時に寝ると仮定すると、8時くらいに父親が帰宅してようやく可能になる数字だ>3.1時間。そうするとたぶん「父親と子どもの両方が起きて家の中にいる状態」という程度の意味なのではなかろうか。ならば部屋で着替えたり、別々に風呂に入ったり、テレビみたりもしているだろうから、実際に「子どもとコミュニケーションする時間」時間というのはどのくらいになるんだろうな。
とはいえ、自分の周囲をみてる感じでは、8時に父親が帰宅するというのでさえ「結構早い」という感覚をもってしまう。何にしても働かせ過ぎだよな。


もう一つ気になった点。

しつけの面では5歳で「行儀よく食事ができる」割合が日本69.3%、韓国70.8%で、9割前後の他の4カ国に及ばなかった。「日常のあいさつができる」割合も日本は83.0%で最も低かった。15歳で「マナーを守ることができる」も9割台の各国に比べ日本は85.8%と最も低く、同会館は「全体的にしつけの達成度や子どもの自立が低い傾向が見られる」と分析してい

「全体的にしつけの達成度や子どもの自立が低い傾向が見られる」との分析は果たしてどうか。質問文は分からないけど、この調査で分かるのは実際に子どもが「〜できるか」、ではなく親が「子どもが〜できると思っているか」のはず。ならば、日本の親は他の国の親に比べて期待水準が高いのかもしれないし、もしくは現状への評価が厳しいのかもしれない(もちろん実際にしつけができてない可能性だってないわけじゃないけれど)。というわけで、もしもこの調査結果を引っぱってきて「最近の日本の子ども(親)はしつけがなってない」とかなんとか言い出す議員とかが出てきたら、鼻で笑ってさしあげましょう。
ところで、12歳以下の子どもと同居している親対象なのに「15歳で〜」ってどういうことだよ。姉や兄がいる場合? でもこう言う調査では通常1人の子ども(末子とか)にしぼって質問するよねえ。きょうだいでもいろいろ違うわけだし。うーん、分からん。詳しい調査結果、カモーン。