未婚女性を野に放て

意味はよく分からないけどすごそうなものをみつけた。1週間ほど前の徳島新聞の記事。


「結婚しやすい環境を」 県少子化対応県民会議部会が会合


会合に先立って講演をしたという、国立社会保障・人口問題研究所の高橋重郷副所長の発言。

これに対し、高橋副所長は「企業が女性労働力を戦力にしてしまう現代社会では、結婚し、人の再生産をするまでの余力がなくなっている」と指摘。「結婚しても働きやすい仕組みをつくるとともに、未婚女性をボランティアとして社会に送り出し、出会いにつなげるような企業に対し、地域で補助金を出すといった支援が必要」などと話した。

「未婚女性をボランティアとして社会に送り出し、出会いにつなげる」???
パッと読んだときは全く意味が分からなかったけど、たぶん「未婚の女性社員を一定期間労働現場から外し、ボランティアとして出向させ、そこで結婚相手をみつけさせろ(そしてそういう企業を補助せよ)」ということなのだろう。つまり「企業は女性を労働力としてはなく(「結婚しても働きやすい〜」とあるから、労働力とすると同時に?)再生産の道具として活用せよ」ということか? まったくもって失礼な話ですね(発言の要約だから、どこまで正確に意図を反映しているか留保が必要だけど)。

しかし、ボランティアと聞いて頭に浮かぶのは、高齢者支援だったり、環境美化だったり、子育て関連だったりで(私のイメージが貧困なのかもしれませんが)、これがどれほど(生殖可能な男女の)出会いにつながるのか?とはなはだ疑問。男性もボランティアとして送り出すならともかく。とはいえ、そんな理由でボランティアとかいわれても、送り出される方も受け入れる方もイヤだろうな(というか、私だったら絶対イヤだ)。


追記:ふと思ったけど、いわゆる「嫁不足」(この言い方もなんだかな)の農村地域とかで無償労働させよ、ということなんだろうか>ボランティア。まさか…まさかね……