微妙にショックというかモヤモヤッとした気持ち
NHK教育「ハートをつなごう」を観る。
録画予約をしていたのだが、直前になってビデオの時計が数分遅れているのに気づき、手動で録画を開始。ちゃんと録画されているか確認するためビデオ用チャンネルに合わせたところ、ついついそのまま観てしまった。
すると、導入のVTRの「体はオトコ、だけど心はオンナ」といったナレーションのところでそばにいた息子が微妙に反応する気配。「高い声がイヤで金串でノドをひっかいた」という描写のところで、「体と心をひっかいてグチャグチャになっちゃったら大変だねえ」となんだか無理やりコメントをひり出すなど様子がちょっとヘン。
その後「おえかきせんせい」に最近お気に入りらしい「バーモントカレーのお兄ちゃん」や(なぜか)インリン・オブ・ジョイトイ(いっておくが、M字は描いてませんからね!)を描いていたが、杉山文野さんのVTRが流れている時に急にボソッとつぶやいた。
「僕はオカマは描かないと」
その言い方が「言うと叱られること」(汚い言葉とか)を言うときの言い方だったので、とりあえずすっとぼけて「ん?なにを描かないの?」と聞くと、またボソッと「オカマ」と。「んー、○くんはこのお兄ちゃんをオカマと思うの?」と聞くと、「んーとね、でも今さっき(高校時代の写真で)スカートをはいていたような気がする…」。「保育園で誰かオカマとか言ったりすると?」とやんわりとたずねてみたが、「ううん、誰も。誰もいわないよ」。あんまり問いつめてもなんなので、できるだけ優しく、簡単に説明しておいたが…。
息子は否定したが、ウチで「オカマ」という言葉を使って話すことは基本的にないので保育園で覚えてきたのは間違いないと思うのだが、ちょっと気になったのが、能天気に「やー、オカマー」とか言うのでなしに明らかに悪い言葉だと意識して言っていたことだ。ということは保育園で「オカマ」という言葉でもって誰かをバカにしたり、からかったりということが起きているのではないかと思う(認可外の小さな保育園なので、言いそうな子も言われそうな子もなんとなく想像がつくが。もしかすると息子自身がその対象になったりもしたのかもしれぬ)。まー、子どもなんて悪口言わないわけもないんだけれど、「バカ」のように目の前の相手だけに向けられ悪口と違い、ある「カテゴリー」の人々への否定的な感情を生み出す(「僕はオカマは描かないと」のように)悪口ってやっぱ問題よね、となんだかモヤモヤした気分になった。
今度先生にちょっと聞いてみようかなあ。