なんだか恐ろしげであります

14日ののエントリに書いた、『クローズアップ現代』で紹介されていた「愛国心教育」を行っていた先生のレポートがopemuさんのところで紹介されていました


「国を愛する心を育てる道徳の時間の指導の工夫.pdf


opemuさんご指摘のように「平和」のスルー具合がスゴい。そして他のところもなんだかスゴい。特に番組に関連して気になったところ。

心情を適切に表現できない児童や発言が概念的な児童の気持ちを具体的な言葉で表現できるよう、切り返しの工夫として教育相談的手法を参考にした。(「教育相談の心理ハンドブック」北王子書房 参照)

○うながし    「それで」「ちょっと続けて」「というと」「もう少し説明して」「何を」
○確認    「〜ということかな」「〜ということでいいかな 」「要するに〜ということかな 」
○明確化    「どうしてそう思ったの」「何がもとでそう思ったの 」「何からそう思ったの」「どんなこと」「例えば」「どんなイメージなのかな」「さっきの発言とちょった変わったみたいだけど、どうかな」

なるほど、「日本は季節ごとにいろんな花が咲く。常夏の国は同じ花しか咲かない。どっちが美しい?」と迫っていたのは、女子児童が心情を適切に表現できていないからだったんだな。
「どうして常夏の国の自然も美しいなんて思ったの」
「要するにあなたは日本の四季の美しさを理解していないということでいいかな」
「じゃあ今から素晴らしい富士山が写っている美しい四季の写真を見せるから、ちょっと続けて」
「さっきの発言とちょった変わったみたいだけど、どうかな」
誘導する切り返すことで、児童の本当の気持ちを引き出したんだな。


そして授業前の「日本についての認識調査」で否定的なことを書いた児童は「日本に対する認識の低かった児童」とされ、認識(つーか回答)の変化を追跡されている。


怖い、なんだか怖いよママン。