申し訳ないと思うんだったら言うな

女性は「産む機械、装置」 松江市で柳沢厚労相 ー北海道新聞


すでにあちこちで話題になっておりますが…。
まー、あんまりひどいせいか、最初「産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」のところだけ読んで「きっと政府は極秘に人口卵巣、人工子宮の開発に成功していたに違いない」とか精いっぱい好意的に解釈しようとしたのだが(何のためにだ)、無理でした。せっかくの人の厚意をムダにしやがって。
そもそも「15−50歳の女性の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」ですむ(「頑張ってもらうしかない」っちゅう無責任さはあるが)ところを、なぜわざわざ「機械」という必要があるのか(しかも言い訳までしながら)っていうと、言いたくてたまらんかったってことなんじゃないか。もしかしたら普段から全部機械に例えて考えてるのかもしらんね。1人、2人しか産まない女は生産性が低いとか、産まない・産めない女は不良品だとか、30歳過ぎてようやく第一子を産むような女はポンコツだとか。あらやだ、なんだかシャレになってないわよ、奥さま。
ところで「こういうことを言ってはいけないけど」って前置きって、冗談めかして言うときに使われる多用されるような気がする。そういえば森の「子どもを産まない女性が福祉を受けるのはおかしい」発言や、太田の「集団レイプする人は元気がある」発言のときも、発言の前後に「いかんけど」「怒られるけど」って入ってたような。結局「私はまったくいけないとは思っておりません」ということなのかも。本気で言ってはいけないと思ってるんだったら言えんやろ。
しかし、山谷さんみたいにいつも愛だの絆だの母性だのと言っている人はこういう発言こそ批判すべきだと思うんだがな。しないんだろうな。