調査結果は正し(略)

「しからぬオヤジ」4割 中高生に干渉せず 福岡市調査(asahi.com)

地震、雷、火事、おやじ」が怖いとされたのも今は昔。福岡市が実施した調査で、子どものしつけに自信を持てない父親が増えている実態が浮かび上がった。中高生の父親の約4割は子どものすることに口を出さないといい、市は「親子関係の薄さがある」と背景を分析。「子どもとのコミュニケーションをしっかり取るよう努力して」と呼びかけている。

調査結果はここからダウンロードできるのだが、ざっと見た感じでは記事中で引用されている「分析」は掲載されていないような。
で、タイトルに使われている「『しからぬオヤジ』4割」というのは「『子どものすることに口を出さない』と答えたのは中学生の父親で37%、高校生の父親で41%」という結果から来ているらしいのだが、報告書を見ると実際の設問は「子どもについて何にでもすぐ口を出す方だ」について「いつもそうである」「ときどきそうである」「そういうことはない」から選択させるようになっていて、37%、41%というのは「そういうことはない」を選択した割合である。「何にでもすぐ口を出す」というのは「しかる」ことなのだろうか? どっちかっていうと「過干渉」をイメージしてしまうのだが。そもそも設問の「何にでも」と「ときどき」って矛盾してないか?とも思うのだけど。
さらにその直後に「子どもが次のようなことをした場合、しかったり注意したりしますか」という設問があって、それを見ると「異性の友達と付き合ったときは」を除いてすべての項目でだいたい7割弱から9割以上の父親が「しかったり注意したりするだろう」と答えている。「無断で外泊したとき」「たばこを吸ったとき」では8割の父親が「強くしかったり注意したりするだろう」と回答している。しかるんじゃん。

「子どものしつけや教育に自信が持てない」と感じている父親は01年調査の9.3%から9.9%に増えた

0.6ポイントで「増えた」て。
0.6ポイントで「増えた」て。
0.6ポイントで「増えた」て。

報告書は一部の親の規範意識が低いことも問題視した。援助交際と呼ばれる売買春について、高校生の父親の3.4%、母親の2.2%は「悪いと思わない」と考え、カンニング容認派も父親で7.7%、母親で3.4%だった。

カンニング容認派は前回調査より2.7ポイント「も」減少しているのだが。さらに「1〜17のどれも悪いことだ」も前回より12.9ポイント「も」増加して4割を超えているのだが。


なんだかどうしても「今の親はダメだ」といいたいのでしょうか。