ズレてないか

兵庫の無戸籍女性が来月出産へ、法相「特別に計らう」(YOMIURI ONLINE)

離婚後300日規定により出生届が受理されず無戸籍となった兵庫県内の女性(27)が妊娠し、6月中旬に出産することがわかった。戸籍法は出生届に母親の本籍地の記載を義務付けているため、生まれてくる子が母親同様、無戸籍になる恐れがある。鳩山法相は23日午前の閣議後の記者会見で、「お子さんの福利、福祉、安定のために特別な計らいができなければいけない」と述べ、子どもが戸籍を取れるように特別な配慮をする意向を示した。
(中略)
鳩山法相は、具体的な方法について、「これから民事局に検討させる。優しく対応したい」と語った。

この「優しく対応」という言葉に激しく引っかかった。なんだかすごく上から目線な感じがするというか、真剣味が感じられないというか。子どもの「福利、福祉、安定のために」というのであれば、そもそものシステムが孕んでいる問題に目を向けなければならないんじゃないか? このケースは現制度のもとで対処しなければならないから「特別な計らい」が必要だとしても、実際戸籍のない人が他にもいることがわかっている状況で「優しく」とかいってる場合じゃないだろう。