福島瑞穂の本について

福島瑞穂少子化その他担当相になったことに関し、福島氏が過去に書いた本についてブコメやらレビューやらがにぎわっている様子。
この件に関してはid:buyobuyoさんの「社会全体の構造をただし少子化対策を推進することと個人の「産まないという選択」を擁護すること」を混同してはならないという主張に同意するし、そもそもこの本が産まないという選択を「推奨」するものでないことは「福島瑞穂:編「産まない選択―子どもを持たない楽しさ」について」というエントリで明らかにされています。
それをふまえて上でなお気になるのは、仮に福島氏が「産まないという選択」を推奨する立場にあったとしても、そういう人が少子化担当相になるのは矛盾したことなのか?ということ。もちろん少子化対策としてはこれから産まれる子どもの数が増えるのが一番簡単なんだろうけど、子どもが増えないこと(少なくとも置き換え水準ほどには)を前提とした社会を構想することだって少子化「対策」だと思うんですよ。むしろ私などはこれから劇的に出生率が上がるなんてことは考えられないだろうと思っているので、そういう観点を持たない少子化対策なんてものがあるとすれば非常に危険というかナイーブだと思ってしまうわけで。そういう意味では、「少子化」と「男女共同参画」がセットにされがちな風潮には反発を感じつつ、ていうか大っ嫌いなんだけども、福島氏が担当相ならそれはそれでありかなと思ったりもしなくもなかったり。