「防犯ふくおか」にまたしてもモニョってしまう

回覧板で回ってきました。webでもみられる。

少年問題が深刻化している根底には、「家庭における親子の希薄化」「地域社会の大人たちの無関心」に大きな要因があると言われています。

…誰が言っとるんじゃ?
「家庭における親子の希薄化」(それを言うなら親子「関係」の希薄化じゃないのか?というのはさておき)ってどうなんだろうか。ザザッと検索してみると、「平日に一緒に過ごす時間」とか「平日に一緒に食事をする割合」とかの現象をもって「親子(家族)関係の希薄化」とか言ってる資料が目につくんだけども、そんなん親が仕事で帰りが遅いとか、習い事とか塾とか、なんつっても5日制で帰りが遅い(ちなみに長男の学校の場合、1年生から週に4日は下校時間は3時過ぎ。普通に下校しても家に着くのは4時前になったりする)とかで子どもが家にいる時間が短くなったとかいうことが大きいんじゃないだろうかという気が。だとしたら各家庭よりも社会制度や企業の問題だし。
「地域の無関心」もどうなんだろうか。私個人の経験で言えば、自分のときは幼稚園バスの集合場所まで子どもだけで行ってたし(今は必ず親同伴)、旗持ちとかあいさつ運動みたいなので通学路に立つ頻度も今よりよっぽど少なかったような。と基本放置プレイで育った団塊ジュニア世代は思うのでした。
ていうか、そもそも「少年問題の深刻化」って、全国的にも怪しいのはもちろん、同じページに「刑法犯少年の検挙補導6年連続減少」てデカデカと書いてあるのにあーた。



ついでに、こちらはwebには出てないと思うんですが、新たに赴任したという区の管理官のあいさつにもモニョモニョ。

現在は、過去においてはあまりなかった犯罪形態が多くなっています。DV、ストーカー、児童虐待、高齢者虐待など、従来は家庭内のこと、夫婦間のこととして見過ごされてきた問題も、見過ごすことができないほどの酷い実態があることから、法的な対応を採らざるを得なくなっており(以下略)

DV、ストーカー、児童虐待、高齢者虐待を「家庭内のこと、夫婦間のこと」として先頭きって見過ごして来たのは警察じゃないんですかい? 刑法の対象にならない(してもらえない)から別の法律をつくらなければならなかったんじゃないのか???