ノーメディアってどんなこと?

今年、長男の小学校ではノー(電子)メディア的な取り組みをやるらしくって、そのうちアンケートとか、家族でノーメディアデーをつくるとかで、まあそれはそれで別にいいんですけど、それに先立って先日講演会が行われますた。
地域や家庭の都合もあって当日は参加できなかったんですが、その後のPTAの集まりで話を聞いたり、資料をもらったりした感じではいろいろと気になることが…。例えばこんなこと。

電子映像メディアの長時間接触は・・・
(1)五感の中で、触覚、臭覚、味覚を伴わないため、それらの感覚の発達を妨げ、それらの感覚の耐性が育つ機会を奪います。

…えーと、するってえと読み聞かせや紙芝居も危険ですよね?
それらに加えて聴覚をも伴わない読書なんてもってのほかですよね?

(2)近距離で長時間平面画面に正対し続けることが、視力、特に立体視力の発達を妨げます。
(3)言語形成期に長時間人と言葉を交わすこともなく応答性のない電子画面と向き合うことで、「言葉」(音声言語コミュニケーション能力)の獲得が妨げられます、。
(4)一歩もあるかず、体を動かす必要もないため、一生自分の体を支える「足」が育たず、背骨を支える背筋や腹筋も発達しません。
(5)電子映像メディアに接触する環境は、気温変動などの条件が乏しく、自律神経の発達が妨げられます。

えーと、だから読書(ry。
しかし、「長時間人と言葉を交わすこともなく」「一歩もあるかず」「気温変動などの条件が乏しく」って、一日8時間とか10時間とか12時間とかそれ以上に電子メディア漬けの子どもを想定しているのか?と思ってしまいます。まあ言葉や身体が発達する以前からそれだけ電子メディア「のみ」に接触してればそれは問題なのでしょうが、実際のところ、そこまでの子どもってどれほどいるものなんでしょうか。
そして最後に、

(6)脳科学の研究で、電子映像への接触は、感情や欲望をコントロールしたり人間らしい心の動きや高度の思考、そして未来の予測などを司る脳の前頭前野の動きを低下させ、長時間の接触ではその状態を固定化する危険性があります。

…これはもしや、ゲーム脳的な…!?
いや、脳科学についてはド素人でなんも分かりませんが、子どもの頃からテレビ(電子映像)をそれなりにみてきた人間としては、その影響がどれほどのもんじゃいという気もしますし、今のお前がその結果じゃあといわれれば、まあこの程度ならいいんでないかいという気もしますし。

別に、電子メディアはほどほどにして、本を読めとか体を動かせとか外で遊べとか、それはそれでいいんですよ。それは私自身も子どもたちに言ってることですし。ただ、そのために妙ちきりんな「科学的知見」はいらないと思うわけです。いや、「科学的知見」が根拠とされてもいいけれども、一日何時間以上・以下とかある程度コントロールされている必要があると思うし、そうしたうえでも「長すぎるよりはほどほどの方がいいよね」程度のものだろうと思うわけで。それば別に他の文化的、芸術的、あるいは身体的活動でもそうなのではないでしょうか。