第4次男女共同参画基本計画案(パブコメその後)

内閣府男女共同参画局のサイトに、計画策定専門調査会の議事資料が掲載されていた。パブリックコメント及び各地での公聴会を受けての修正案ということになると思うわけだが、男女共同参画局はまず、男女共同参画会議や専門調査会の会議の資料がアップされた時にはトップページの新着情報に掲載しようや。わざわざ「トップページ→審議会・会議等→専門調査会→計画策定専門調査会→開催状況及び会議資料」と掘って掘ってまた掘らないとたどり着けないのってどうよ。
そして、10月26日に行われた会議の会議資料として、「公聴会及び意見募集の結果(集計)」「公聴会及び意見募集の結果(意見の概要)」「第4次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(案)」が掲載されているのだが、まず「意見の概要」をざっと見て思ったのは、「福岡会場ではあからさまなアンチはいなかったが、他会場ではアンチジェンフリ系の人もいたようだ」「福岡で出た意見を探してみた感じでは、1人の発言者が複数の論点について発言していても、1つの論点のみ取り上げられているようだ」といったこと。
そして、「意見の概要」を見ながら「基本的な考え方(案)」をざっと読んでみた感じでは、全国で公聴会を開き、またメール等でもたくさんの意見が送られたと思われる割に、新たに出された案の多くは細かい文言や「てにおは」の修正にとどまっているという印象。ところどころ、意見が取り入れられていると明確に分かる部分はあるものの、例えば健康分野での「妊娠・出産に偏りすぎでは。健康問題が起きやすい更年期・老年期の内容が薄いのでは」といった指摘に対してか、老年期について1項目追加されたものの、活動期・出産期等にも項目が追加されており、バランスの修正はなされていないなど。
もちろん、すべての意見を取り入れるのは不可能だしそうする必要があるとも思わないが、複数の同様意見が寄せられている項目に関しても多くがスルーされていることを考えると、各地で行われた公聴会もアリバイ作り程度の意味しか持たなかったのではないかと思われてもしょうがないんじゃないか、というぐらいの修正案という感想。
ちなみに福岡会場での婚学関連の人の婚学思想丸出し発言は、婚学思想部分を抜いた形で掲載されていたよ。