「家族の日」

山口智美(id:yamtom)さんのTwitterで、内閣府の「家族の日」の作品コンクール募集の話が紹介されていた。

内閣府の「家族の日」関連事業。家族や地域の大切さに関する作品コンクール。子育て家族の絆、子育てを応援する地域の力について写真や手紙、メール募集するらしい。こうやって推進されていく「家族の絆」概念。自民党24条改憲案とのつながりを思う。http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/family/contest/h28/youkou.html

この「家族の日」や写真、手紙、メールの作品コンクールは、「少子化対策」の一環であるようだが、効果はいちじるしく疑わしいな。税金の無駄系啓発事業ではないのかと。

実はこの「家族の日」、昨年末に閣議決定された第4次男女共同参画基本計画でもやたらと具体的に記述されている。

99ページの「第10分野 教育・メディア等を通じた意識改革、理解の促進/3 男女共同参画を推進し多様な選択を可能にする教育・学習の充実/ア 男女平等を推進する教育・学習」の中に、「(7) 結婚、妊娠、子供、子育てに温かい社会の実現に向け、「家族の日」(11月 の第3日曜日)や「家族の週間」(家族の日の前後1週間)において、様々な啓発活動を展開し、家族や地域の大切さ等についての理解の促進を図る。」と書かれている。多様なな選択…? 男女平等を推進…?

上記の項目については、男女共同参画の計画の中に「家族の日」がやたらと具体的に記載されているのに違和感がすごくあったので、第4次計画のパブコメで意見をしたところでもある。採用されなかったが。

ちなみに「男女共同参画週間」についての記述はこんな感じ。

(1)女性に対する暴力の予防と根絶に向けて、「女性に対する暴力をなくす運動」を国民運動として一層推進するほか、「男女共同参画週間」、 「人権週間」等を通じて、広く国民に対する意識啓発のための活動を 行う。これらの取組に当たっては、官民が連携した広報活動を実施する。
(64ページ「第7分野 女性に対するあらゆる暴力の根絶/1 女性に対する暴力の予防と根絶のための基盤づくり/ア 女性に対する暴力を容認しない社会環境の整備」)

(4)「男女共同参画週間」、「行政相談週間」、「人権週間」、「農山漁村女性の日」等多様な機会、多様なメディアを通じて情報を発信する。
(97ページ「第10分野 教育・メディア等を通じた意識改革、理解の促進/1 国民的広がりを持った広報・啓発活動の展開/ア 男女共同参画に大きな影響を有する団体と連携した戦略的な広報・啓発の推進」)

明らかにその具体性に差があるよな。