先生の権威って思ってる以上にとスゴいと思うんだ

これ読んで思い出したのだけれど、高校の数学の時間に先生が「内角が○°と○°を含む三角形を描け」という問題を出したことがあって、そのとき2つの内角がともに鈍角だった。
私は問題を聞いた瞬間に「あ〜、こりゃひっかけだな」とお気楽に考えて、「そんな三角形は存在しない」みたいなことをひょろひょろっとノートに書いてホイホイと先生のところに持って行った(できた人から前に持って行って採点、という方式)。先生がニヤッと笑って「正解!」と言ったら、教室がどよめいた。当時ちょっと驚いていたのは、前に出て行くときに周りを見たら、私なんかよりずっと数学の成績の良い子達も含め、みんなが「(え〜っ!?分からない・・・)」という雰囲気で、ノートに線を描いては消し、描いては消ししてたこと。だからそのどよめきは、「どうやって(図形を)描いたの!?」という意味のものに思えた。
私は不真面目な生徒だったので、何の躊躇もなく上のような答えを書いて持って行ったんだけれども、他の子はもしかしたら、先生が答えの出ない問題を出すはずがない、きっとどうにかしたら描けるんだ、とか考えていたのかもしれない。あるいは多くの子は、「そんなの描けない」なんて答えを提出することにためらいがあったのではなかろうか。

クラスのみんなに、なかなか納得しない息子が「もういいじゃん!小学校ではかけるんだよ!」といわれてしまったのこと。

小学生がこんなことを言うのは怖いよなあと思いつつ、高校生でもあんなだったんだから、小学生が先生の言うことを受け入れてしまうのも無理もないことなのかもしれない、とも思う。それを考えると、質問者のお子さんはもちろん、クラスの子達も先生への信頼を裏切られているという意味で傷つけられているのではないかという気がする。世の中にはいろんな不条理があるとはいえ、これは苦情入れていいレベルだよなあ。


ちなみに長男の算数のプリントで「○センチの線を書きましょう」って問題があったとき、仕事が雑なうちの子はよく1ミリ程度のズレを生じさせて×をもらってましたよ。だから「小学校では〜」な言い訳は通用しないと思いまーす。ていうか、この先生も「よくひっかからなかったな。いいか、三角形の2辺の和が〜」とかっていっときゃあ、間違いをごまかすにしてもまだマシだったと思うんだけどな。