同じ農林水産省の調査で

20代男性の約2割が1カ月間、コメを食べなかった−−。農林水産省が実施した食生活の調査で、こんな実態が明らかになった。コメ消費の減少は以前から指摘されていたが、今回の調査で若者のコメ離れが際立っていることが鮮明になった。
調査は、和食文化が生活の中でどれだけ実践されているのかを把握し、文化の継承や保護に生かすのが目的。食生活に関する49項目のうち、1カ月以内にどれを実行したかを答えてもらった。

20代男性だと外食や中食の機会も多そうだし、1ヶ月間まったくコメを食べずに過ごすのって結構難易度高そうだけど…。

調査の詳細は農水省のサイトには掲載されていないようで、調査の概要や回答者の内訳、記事で取り上げられた以外の質問内容などは分からない。

代わりに見つけたのが、農水省が毎年行っているらしい「食生活及び農林漁業体験に関する調査」で、この中に「あなた􏰁の食生活􏰁うち、ご飯を食べる頻度についてお答えください」という質問がある。今年3月に発表されている2015年度の調査報告書を見てみると、 20代男性の回答は「ほとんど毎食ご飯を食べている」が52.2%で、すべての年代で最も高い。さらに「1日2食程度ご飯を食べている」30.8%、「1日1食程度ご飯を食べている」14.2%で、毎日ご飯を食べている人が97.2%に上っている。
こっちの調査は「ご飯」という聞き方をしているため、「コメ」ではなく「食事」と誤解された?とも思ったが、「週に何度かご飯を食べている」「ほとんどご飯は食べない」という選択肢が仙人みたいになることからそれも考えにくい。

というわけで、「20代男性の約2割が1カ月間、コメを食べなかった」は眉唾っぽいな、というか、質問の仕方がまずかったりしたんじゃないかという気が。

さて、農水省はどっちの調査結果を今後の施策の参考にするのでしょうか。