王監督退任
本当にお疲れ様でした。
胃の全摘手術をされてからすっかり痩せてしまい、また時おり体調の不良も伝えられ、これからも続けてほしいという気持ちの一方で、無理せずに休んでほしいという気持ちもありました。なので、今は寂しい反面ホッとしたような気持ちでもあります。
しかし心残りなのは、優勝とは言わずともいい形でシーズンを終えたうえでの引退であってほしかったなあということ(いや、まだ試合残ってはいるけど)。主力が欠けているとはいえ、9月になってからのホークスはこれはもうどうしたことか、という有り様で、王監督が退任を表明した後の2試合も大変ふがいない内容だったので・・・。そしてそのチーム状況の悪さを自分の責任として去っていかれるのも切ないなあ・・・。
とはいえ、ずっと以前のホークスはむしろ今のような状態がデフォだった(いや、もっとひどかったか?)わけで、それを「負けると腹立つ」チームに育て上げた王さんの功績を改めて感じるところではあります(もちろん王さんだけではなく、根本さんや各コーチ、秋山、工藤などの力もあると思うのですが)。99年ぐらいまでのドームは土日でもけっこう空席があって、休みの日に特にやることがなければ野球でも見に行くか、という感じで気軽に行けたんですけども、初優勝後は事前にチケットとっておかないと観戦できなくなりましたもんね。今は小さい子どもがいて滅多に球場には行けませんが、99年、00年のリーグ優勝の瞬間を球場で目撃できたのは本当によい思い出です。
00年の日本シリーズ前だったか(追記:よくよく思い出したら1999年でした)。雁の巣での練習を見に行ったときに、練習終了後に出待ちをする大勢のファンの前に王さんがユニフォームのまま現れて、かなりたくさんの人にサインをしていました。また、王さんは「サインはファンが見て誰のか分からないといけない」という考えを持っていて、それを聞いた小久保がサインを読めるように変えたという話を何かで耳にしましたが、本当にファンのことを考える人だったんだなあと思います。
会見ではこれからも福岡を拠点に活動するかも、というようなことをおっしゃったようで、大変嬉しいのですが、しばらくはとにかくゆっくり静養していただきたいなと思います。本当にありがとうございました。そして残り試合、選手たちよ奮起してくれぇ〜。