統一地方選

私が住んでいるところの選挙はすでに8日に終わっているので後半戦については直接は関係ないのですが、そういえば以前猪口前大臣が福岡で講演した時に「日本の女性の上品さや辛抱強さは世界的に評価されていて〜云々」と質問して失笑を買っていた春日市の市議さんはどうなったのかしら、と。
会場では名前はいわなかったと思うので名前が分からないため、市議会の議事録を検索してたぶんこの人(というかほぼ確定)という人を探してみたら、あらすごい。面白いので長いけど引用。

まず前提といたしまして、数十年前まで日本社会は子供が安心して遊べる子供の天国と、世界じゅうから高く評価されていました。確かに古きよき時代の日本では、親は子を慈しみ、子供は親を敬い、親の言うことには従い、生活が苦しければ家族みんなで助け合い、子供も新聞配りなどで家計を助けるというのはごく当たり前の風景で、家庭にはきずなと特別なぬくもりがありました。また、地域住民のかかわりもあって、子供たちは安心して暮らせる、遊べる環境でした。
 ところが、現在はどうでしょう。もちろん個人の自由や権利は尊重されなければなりませんが、それを履き違え、「自分さえよければ」や「当然の権利」などと考える人が多くなったことで、温かい家庭や地域間のつながりは失われ、家庭内の虐待*1や殺人*2、学級崩壊やいじめ問題等、家庭や地域、学校の教育力が極端に落ちているというのが現状です。個人の人権や自由が強調され過ぎた結果、道徳心が失われ、余程の理由がある場合を除きあり得なかった給食代未払いなど、社会が乱れ、収拾がつかない状態になっているのは皆さんもお感じのことと思います。
 ただし、前述の古きよき時代の背景には、女性の犠牲的な貢献が大きく働いていたことも事実でしょう。この女性の犠牲的なところをなくし、女性の能力を社会全体に発揮できるようにしていくためにも、男女共同参画を推進する条例を成立させる必要性があるというのは、私も同じく考えるものであります。働く場において性別による不当な差別を受けることなく、個人の能力を発揮する機会が確保されること、家庭においては男女が相互協力し、家事、育児などを同じ家族の一員として役割を分担することが理想ではありますが、まだまだ社会全体として不十分の感があり、意識を変える必要性があると思われます。
 しかし、ここで決して混同してはならないのは、制定されなければならないもの、これは今回提案されているようなジェンダーフリー思想に基づく内容とは全く異なるものだということです。安倍政権も、後で述べます行き過ぎた男女共同参画活動に危機感を持っています。国は「ジェンダーフリーという用語を使用して性差を否定し、男らしさ、女らしさや男女の区別をなくして人間の中性化を目指すことは、国民が求める男女共同参画とは異なる」と断言しているのです。男女共同参画担当の高市早苗大臣、教育担当の山谷えり子内閣府補佐官、ジャーナリストの櫻井よしこさんなども、この間違ったジェンダーフリー思想に基づく男女共同参画活動や条例の制定は日本社会を破壊するものだと危惧し、厳しく批判しています。
 次に、問題点を申し上げます。改めて申し上げますが、私は春日市男女共同参画推進条例を制定することは必要と考えており、もちろん制定することに賛成であります。ただ、本当に春日市民のためになる内容でなければならないと考えているわけです。問題は中身なのです。問題と思われる内容を一部紹介いたします。
 問題点1、ジェンダーフリー思想によるジェンダーフリー教育について。この男女共同参画の考えを故意に曲げ、ある特定の人たちに都合のよい解釈をし、ジェンダーフリー教育として全国に広めているという恐ろしい事実があるのを皆さんは御存じでしょうか。教育現場の実例として、小学校1年生に対し、青年男女のリアルな裸の模型人形を使用して性行為を教える、児童生徒の発達段階を踏まえない性教育、これに関しましては写真もございます。ほか、中学生にコンドームの装着練習をさせる、男女同室の着がえ、男女同室で身体検査を行う、修学旅行その他宿泊学習時の男女同室の宿泊*3、学芸会で男役と女役を全部入れかえる、運動会で行われる男女が抱き合う状態になる組体操*4「10年の結婚生活を経て母親に好きな人ができました。どうしたらよいでしょうか」、この問いに対し「母親の自由だ」を正解とする道徳学習内容*5、性交渉に関しては女性に選択権があり、男性を好きになったのであれば性交渉してもよい、また全国の中学生に無料配布する目的で作成された「ラブ・アンド・ボディ・ブック」には、「女性は人工妊娠中絶を一方的に決めることができる権利を有している」と説明され*6、中学生も性交をすることを前提に、ピルによる避妊を奨励し、性感染症予防の目的でコンドームの使用法を解説する内容が記載されておりました。さすがに教育現場にはふさわしくないと思える内容ですので、さすがに当時の遠山文部大臣も「中学生には不適切」とコメントし、国民からの批判も高まり、絶版・回収処分となりました。さらには、この近隣でもありましたが、公共施設におけるトイレの男女別色表示、これを同色、同じ色にするなど、男女共同参画の趣旨から著しく逸脱しているものもあります。

あはははははははははははははははははははははははははははは




おっと、あまりの面白さに本題を忘れかけていましたが、この方、今回は市長選に出馬して落選されたようです。

*1:この方別のところではこんな発言をしておられます。「「先生に殴られた」と親に言おうものなら、今度は親から「おまえが悪かったから」と言われてまた殴られたという話をよく聞きました。」

*2:参考に→http://kangaeru.s59.xrea.com/G-sonzokusatu.htm

*3:http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20060810/p3

*4:これか→http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20051022/p1 ここでは「組体操」といっているが、以前はこのように説明している様子。「こちらの方は、男の子が女の子を向かい合わせで抱き上げているわけですね。女の子が首に手を巻いております。そして、足を男子生徒の腰に巻いているわけです。そして、男子はそれで走るわけです。これがどういうことになるかということを考えただけで、私たちの若いときだったら、これはちょっといろいろ、今の子はどうか知りませんけど、私たちの若いときだったら、ちょっと、んっちゅうような状態ですね。」

*5:ひょっとしてこれのことか?→http://www.yamatani-eriko.com/news/2004/news02.html

*6:してません。