「男は狩猟、女は採集」は間違い? ー大学研究チーム調査

先史時代における分業は、男性=狩猟、女性=採集という単純なものではなく、年代によっては女性も狩猟に従事していた可能性が高いことが大学の研究チームの調査によって明らかになった。


調査を行ったのは伊音土大学の研究チーム。大阪の3つの商店街で年配の男女の服装を観察したところ、年配女性はゼブラ柄やヒョウ柄などの動物柄、ライオンやヒョウの頭部がプリントされたTシャツを着用している率が男性よりも有意に高かったという。さらに研究チームは、この差が文化的要因によるものか生物学的要因によるものかを明らかにするため福岡の商店街でも同様の観察を行ったところ、大阪ほどではないがやはり動物柄の着用率に有意差がみられた。


調査を率いたシモン=デビューボ教授は「調査の結果から年配女性が動物柄を好むのは生物学的要因によるものであることは明らか。人類が霊長類から進化する過程において、実際には年配女性によって狩猟が担われており、そのために「獲物」を表す動物柄に敏感になったと考えられる」と話している。




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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070821-00000037-jij-int
http://www.ncl.ac.uk/press.office/press.release/content.phtml?ref=1187625608