武道教

昨日のエントリで取り上げた「武道、ダンスの必修化」、今日の社説で朝日と産経が取り上げていました。


武道とダンス?必修にまですべきなのか(朝日新聞)
【主張】武道の必修化 国柄の再生に大きく寄与(産経新聞)


全国紙(自称含む)でこの問題を取り上げているのはこの2紙のみ。おまいら本当に仲がいいな。


しかし産経は興奮し過ぎです。

公徳心が低下し、公共マナーの乱れが目に付く今日にあって、武道の必修化はまさに「健全なる精神は健全なる身体に宿る」次代を担う青少年の育成に貢献するだろう。

中学校の授業でちょっとかじったぐらいでマナーや公徳心がどうにかなるぐらいであれば、あれほどマナー低下だのモラル破壊だのと煽ってきた(例えばこんなの)産経の立場がなくなってしまうような気がするのですが。
だいたいこれまで武道を選択してきた生徒たちはどうなのかと。他の生徒に比べて礼節を重んじているのかと。

武道場の整備されていない公立中学が半数強あることや、武具や道着をそろえなければならないこと、また指導教員をどう育てるかなど、必修化へ突破すべき関門は多い。しかし、武道教育から得られるものの貴重さを考えれば、それらを乗り越えるのは困難のうちには入るまい。

いや、普通に困難ですから。
産経新聞さんが全国の中学校に格技場や道具を寄付してくださるというのならともかく。

青少年の間に武道が根付いて、しっかりと根を張るならば、礼節を重んじる日本の国柄の再生に寄与するところは決して小さくないはずだ。

だから授業でちょっとかじるだけで(ry。


しかしなぜここまで「武道」に対してドリームを抱けるのだろうか。
きっと産経新聞社には武道経験者がいないのであろう。