幼児教育について

エチカの鏡』という番組についての批判的エントリが話題になっているようである。



実は、長男が通っていた幼稚園は、長男入園の数年前からYY方式(横峯式)を取り入れていた。入園して最初の母の会(この名称…)総会では、横峯氏本人を招講演もあった(ビデオに映っていた保育園の子どもたちはすごかったが、内容は正直微妙だった)。
公園等で会うお母さんたちの話を聞いていた感じでは、長男の在園中は「ガリ勉させる」と敬遠している人が多かったようなのだが、なんと今年は応募者が殺到していて、どうも『エチカの鏡』の影響らしい。うちの近所は新しいマンションが多いので、どの幼稚園も結構子どもが増えているため未就園児クラスに入っている子と在園児・卒園児のきょうだい児を優先的に入園させるということは多くの園で行われているようなのだが、今年は件の園は未就園児クラスに入っている子と在園児のきょうだい児でほぼいっぱいらしくって、現在認可外保育園に通っている次男を年中あたりから投入しようかと思っていた私には悪いニュースなのだが・・・。
つっても件の園のYY式は必ずしも厳密に取り入れられているわけではなく、ある意味よい具合に薄められてしまっている感じで、横峯氏の保育園みたいにみんながみんな7段の跳び箱をバンバン飛ぶ、ということはないんですけどね。恐がりな長男は2段で止まってたしなorz。まあ結構な割合の子が上手に側転するぐらいにはなっていたけれども、上手にできない子だってたくさんいたし、(横峯式導入以前からその園は発表会などで高度なことをやらせる園だったみたいなんだけれども)長男より2つ上の卒園児ののお母さんが「あの園出てればとりあえず小学校入学した時点では困ることはない、でも小学校入ったらまあそれなりにできなくなった」と笑っていたように、小学校入っちゃえば他の園のことたいして変わんないよね〜という程度なのだが、テレビの力ってやっぱ大きいのね・・・。
つうか、『エチカの鏡』とか日経Kids+のタイトル(中身はほとんど見てないので分からないが)で気になるのが「天才を育てる」的な言い回し。「天才」って育てられるものなの? 我が子の隠れた才能を発見して伸ばす、ぐらいのつもりなのかもしれないが、すごい違和感。まあ前にのっぽさんの講演で、のっぽさんがかなり歳いってから始めた水泳の平泳ぎで才能を開花させた、という話をされていた(「若い頃に始めていればオリンピックに行けたかも」と言われたとか)りしたので、人間の才能ってどこで発見されるか分からないってのはあるんだが、横峯式で特別な才能が身に付くかってえのは正直疑問ですな。
そんな私がなんで次男の入園を考えているかというと、認可外保育園だと園庭が狭いから、というだけの理由です。長男のときも同じ理由だったので、件の園に決めたのは「一番近かった」「預かり保育を唯一19時までやっていた」「友達に卒園児がいてお下がりをもらえた」などの理由だけで、教育内容とかまったく考えてなかったのですが。数年後にはブームが去ってるといいんですけどね・・・。