どんな結果が出てもなんか言われそう

「内向き志向」とか、「友だち親子」とか、とりあえずマイナスな印象に持って行こうとしてるような気がするのは私だけでしょうか。
詳しい調査結果に当たったところ、「勉強を教えてくれる」「困ったときに相談にのってくれる」が増加して、「何でもすぐ口出しをする」「約束したことを守ってくれない」「考えを押しつける」がやや減少している模様(減少した項目の後ろ2つは5ポイントに見たない変化だが)。これがなぜ「友だち親子」なのかよく分からない。「何でもかんでも口を出したうえに自分の考えを押しつけてなおかつ約束はやぶる」が本来の親像だというのであれば分かるけれども。「家庭の教育力の低下」とかいう言葉よく使われるけれども、教育力っていうのが↑みたいな意味なら低下してくれて全然オッケーじゃないのかしらん。
将来像についても、むしろ現実的になっているってことでは。先日学校からのお便りで、6年生一人ひとりが「10年後の自分」について書いてたのがあったのだけれども、「大学のサッカーのクラブチームで活躍」「トリプルAの選手になっている」「建築家になるために大学で勉強中」「デザイナーになるために勉強している」「海外でサッカーをやるために勉強中」「ゲーム会社に就職」「薬剤師の資格を取っている」「○○高校、××大学にいって科学者を目指す」など、かなり具体的かつ現実的なことが、少なくとも自分の頃に比べて多くみられたような気がする。もちろん「プロ野球選手になっている」「○○の選手になってオリンピックで金メダルを目指す」「サッカーの日本代表になっている」とかの大きい夢も沢山あるんだけど。昔と比べて職業についての情報もたぶん増えているし、自分が目指したい道がより具体的に想像できるようになってきた部分も大きいんかなーという気がするんだけど。そもそもこの質問って「あなたが40歳くらいになったとき、次のようなことをしていると思いますか」なんだけど、高校生ぐらいまでで40歳の自分を想像してる子って少ないんじゃないかなー。私なんか「40ぐらいまでには死にたい」とか思ってたし。40歳が近づいてきた現在ではそんなことまったく思わないけどさ。20前後の年頃の人に取って40歳って正直ジジババだと思うんだ。これが「25歳くらいになったとき」だったらまた結果が違うんじゃなかろうか。

ていうかさー、「この5年間の変化をみると、(略)将来は「世界で活躍している」と予想する子どもが2割を下回っています」とか、時事通信の見出しも「子ども、内向き傾向に」なんだけど、ベネッセのサイト見ると、「この質問項目は2009年調査のみでたずねている」って書いてあるんですけど、なんでそれで「変化」とか「傾向」が分かるんですかね。