タルカン!タルカン!!

Come Closer

Come Closer



ついに手に入れたタルカンのニューアルバム。そして今回は全て英語での曲づくり。
タルカンとの出会いはもう7年前、たまたまBSで観ていたWorld Music AwardのBest Selling Turkish Recording Artistを受賞していたことからその存在を知った。とにかく濃い顔、やや頭が大きくずんぐりとした体つき(プレゼンターがスーパーモデルの女性だったこともそれを際立たせていた)と、私の男性の好みの正反対を行くタルカンだったが、怪しい妖しい歌、怪しい妖しいダンス、そして会場で熱狂するお姉様方を観て、うろ覚えのその曲(ちなみにSimarkという曲で、オーストラリア出身の女優Holly ValanceがKiss Kissというタイトルでカバーして日本でもヒットした)頭を離れなくなってしまった。そして次の日からネットで情報を集め、CDを個人輸入しますますハマっていったのでした。
実は英語版アルバムについては2000年ぐらいからすでに「もうすぐ出る」という話はあったのだが、兵役にとられたりなんだりということもあってかかなり遅れてしまい、今年ようやく発売、ということになった。


さて、そのCome Closerだが、Tarkanのこれまでの曲をずっと聴いてきたファンにとってはややインパクトに欠けるかもしれないし、そもそも英語での曲づくりにも異論があるところだと思う(2000年頃のヨーロッパのファンが集まる掲示板でも「タルカンの曲のmagicが失われる」とか「アメリカ人はバカだから自分たちが理解できないものは評価しない」とかいう意見がみられた。単なるエキゾチシズムのような気がしなくもないけど)。それでもイマドキの音楽っぽい中にもトルコ音楽らしいメロディーラインや節回し(コブシというべきか?)が程よくミックスされた曲は充分新鮮だし、完成度も高いと思う。トルコ語でヒットしたShikidimも一部トルコ語のままで収録されている。それに前回のミニアルバムDuduから3年ぶり、フルアルバムとしては5年ぶりということを考えると、タルカンの音楽を渇望していたものとしてはとにかく嬉しい(ちなみにトルコではまずアルバムを出し、その中からシングルカットして出す、というのが一般的なようで、アルバムから次の新作までがより長く感じられる感じ。日本とは逆ですね。でもこのアルバムはまずシングルが先に出されたようですが)。
ちなみに6曲目のStart the Fireは高○クリニックのCMでヒロミゴーが歌っていた「愛より速く」(その曲を覚えていないんだけれども…)のオリジナルだそうで。あと、初めて日本版を買ったわけですが(本当は4月に欧州版が出た時点で買いたかったがとりあえず我慢した)ライナーノーツを読んでいたところ、これまでのタルカンの曲アルバム&タイトルが「君なしでは」「いかした君」「Chu!Chu!は恋の合い言葉〜トルコより愛をこめて」…って、80年代ウキウキウエイクミーアップかよ!(「Chu!Chu!〜」は知ってたんですが、初めてみた時は正直泣いちゃおうかと思った)