あ〜さごはん、あ〜さごはん〜

仕事の関連で検索していてたまたま見つけた次の資料。1975年から2000年まで、5年ごとの年代別朝食欠食率が掲載されているのだが…
平成15年版 国民生活白書
そんなに騒ぐほど朝ごはん食べない人の比率増えてなくね? 特に10代後半の女性など、朝食をとらない人はむしろ減っている。まあ2000年までの数値なので、その後変化があったかもしれないのだが、「昔はちゃんと食べていたのがだんだん食べなくなった」という感じではない。ちなみに朝食を食べない人の伸び率が大きいのは20代から50代までの男性である。なかでも20〜30代男性は欠食率が高い。ということは、「朝食を食べない」云々は、まずこの層をターゲットにすべきなんではないの〜?と思ったり。


ついでにこんなものを見つけた。
平成2年9月に策定された「健康づくりのための食生活指針(対象特性別)」

2)女性(母性を含む)のための食生活指針
 1.食生活は健康と美のみなもと
 2.新しい生命と母に良い栄養
 3.次の世代に賢い食習慣を
 4.食事と愛とふれ合いを 
 5.家族の食事、主婦はドライバー
 6.働く女性は正しい食事で元気はつらつ
 7.「伝統」と「創造」を和えて、我が家の食文化

もう少し細かい見出しはここに。
キモい、なんだかキモいよ、ママンorz。
「食に関する責任は女のもの。均等法施行後だから働く女性にも目配りするけど、所詮そのうち主婦になるんだから食への注意は怠るなよ〜」みたいな感じか? そして働く男性は放置ですか、そうですか。
これ見て思ったんだけど、20〜30代男性の朝食欠食率が高いのって、「男は食のことなんか考えんでいい」としてきたツケがまわっただけなんじゃないだろうか。未婚率の上昇等で単身世帯が増えて、朝食を用意してくれる妻や母親がいない(同居していない)男性が増えて、それが欠食率の上昇につながってるんじゃないか。一人だとご飯炊くのもめんどくさかったりするし。もちろん残業で帰りが遅くて朝食欲が出ないとかもあると思うけど。
そこでもうちょっと調べてみたら、平成16年国民健康・栄養調査結果の概要に一人世帯の朝食欠食率があった。これによるとやはり一人世帯の欠食率が高い。特に20代男性では65%に上っている。つまり、国が朝食欠食率を下げたいなら、男性が自分で卵かけご飯ぐらい用意して食べて、残ったご飯を冷凍しておくぐらいのことが無理なくできるようにするのが一番効果あるんじゃないか?(あと、そういう気になるぐらいの労働環境の整備と)
そのためには子どもの頃から習慣づける必要があるのであって、したがって「ジェンダーフリー教育こそ、朝食欠食の解決策となるもの」と定義します!(ウソ。でもちょっとだけマジ)