フジテレビの番組での石原発言について

四男のスイス公費渡航 「私も頼んだ」と石原都知事

その上で、知事からも延啓氏に依頼した理由について「ただ働きする人間はそう簡単に見つからない。東京のためによかれと思っただけ。費用対効果の問題だ」と弁明した。

昨日たまたまこの番組観てた(他のことしながらだったのでちゃんと観てたわけではないが)のだが、やたらと「ただ働き」を強調していた印象がある。「『余人をもって代え難い』というのはそういう意味(ただ働きしてくれる人間がなかなかいないという意味)まで含めてのことだ」とか。でも、本当に「必要な」「大切な」「ためになる」仕事なのであれば、「ただ働き」なんかさせちゃいけないんじゃないか? 実際行政関連の仕事の中には一般住民の無償のボランティアによって支えられている部分も結構あるが(○○問題懇話会とか、イベントの際のスタッフとか)、本来はそういう仕事にもちゃんと支払われるべきだよなーと思う。現実には財政的に厳しいとかで頼らざるを得ない側面もあるのだろうが、そういう場合はやはり「公募」という形をとることが望ましいと思う。特定の誰かに依頼するなら(しかも特別な知識や技術を要することならなおさら)最低限の謝金なりを支払うべきではないか。「ただ働きだから身内にやらせた」なんて安易に言っちゃうのは、その仕事がもともと「必要のない」仕事だと白状しちゃってるように聞こえるんだよな(もちろん無償でなされてるすべての仕事が必要のない仕事だなんて思わないが)。
そもそも「簡単に見つからない」というが、他の人を探そうとしたのかという疑問なんかもあるのだが(依頼した太鼓奏者が四男を直接ご指名だったみたいだし)。