またも産経抄に期待してしまう私

マンション上階に住む幼児の足音は騒音、36万支払い命令(読売新聞)
マンション騒音:幼児の足音巡り36万円賠償命令 東京(毎日新聞)
2階の騒音に賠償命令=「子供のしつけ当然」−東京地裁(時事通信)
階上の子供の騒音に慰謝料認定 「子供をしかりなさい」(産経新聞)


記事中では裁判官の言葉は「夜間や深夜には騒音が階下に及ばないように、長男をしかるなど住まい方を工夫し、誠意ある対応を行うのが当然」とあって、「しかりなさい」との発言はどの記事にも出ていない。おそらく引用されてる言葉は判決文の一部だろうと思うので、裁判の過程で「しかりなさい」発言が出ていないとは限らないが(とはいえ産経の記事でもそういう場面があったとは書いてないので産経の超意訳の可能性が高いとみているのだが)、これを見出しにしちゃうあたりが実に産経らしくて趣き深い。
そしてこの見出しの背後にある「昔の父親は子供が規範に背くことをすれば厳しくしかったものだった。そして子供たちもそういう厳格な父親に威厳を感じていた。それが、ジェンダーフリーと子供の人権を声高に主張する風潮のせいで、母親や子供が父親を悪し様に言うようになり、父親の威信は低下し、高級外車を乗り回し・・・」という産経の妄想を妄想してしまうのであった。