結果を公表しただけでもエラいかもしんないけども

ちょっと前に碧猫さんのブクマで知った記事。

やれやれ、どうせ中身はあの辺と同じなんだろうと思っていたのですが・・・せめて外見ぐらいは変えようと思わなかったんでしょうか。

それにしても、この手の方々の「○○が実現したら・・・」という架空話はなんでこうも品性下劣なんでしょうね。


んで、上の記事で気になっていたのが「同会が行ったアンケートによると、国会議員で外国人参政権に賛成しているのは4%、夫婦別姓は6%で、全国の知事の賛成はないという」。どうれろくなアンケートじゃないんだろうとは思っていましたが、その結果がブログにアップされていました。それによると、国会議員への送付数722に対し回収数114。うち自民党が73票。さらにうち夫婦別姓に反対が48票の「回答できない」が23票。
知事アンケートについては47人に送付し回収数が33。うち反対は3人(なんか顔が浮かんできそうですが)で。「賛成」という回答はなくても「反対」もほとんどないという状況ですね。というか外国人参政権はまだしも夫婦別姓について都道府県知事にたずねる意味がよく分からなかったりはしますが。


しかもこの変な会の本部が福岡にあるとのことで、勘弁してくれって感じなんですが、その設立記者発表の様子がまた。

「福祉大国と言われているスウェーデンでは、両親の間で生まれた子供の割合が一番低く、ほとんどが混合家族である。犯罪率が日本の7倍あり、家族制度が破綻しているため、税金が個人にかかり、税金が高くなっている。家族が破綻し機能していないため、高福祉にならざるを得ない。そして、100歳以上の人たちに対するアンケートが実施され、“今までで一番印象に残ったことは?”の問いに対し、“家族が崩壊したこと”との答えが一番多かった。」

あいかわらずのスウェーデンたたきなわけですが。100歳以上の人へのアンケートって、ホントにこんな結果だったんでしょうか。なんか『福祉国家の闘い』から引用(孫引き? 曾孫引き? 玄孫引き?)されているうちに「スウェーデンに住む100歳以上の老人は700人で、その700人にアンケートをとったら「家族の崩壊」が一番多かった、みたいな話になっているみたいな感じなんですが、比較的引用らしい引用をしているところではこんな感じなんですよ。

「一世紀を生きてきた老人 (ちなみにスウェーデンの100歳以上の老人は約700人。もちろんほとんど女性である。1998年) に大学生が尋ねた。「お爺さんの一生で何がもっとも重要な変化でした?」と。彼は二度の世界大戦か原子力発電か、あるいはテレビ、携帯電話、パソコンなどの情報革命か、それとも宇宙衛星かなどの回答を予測した。」
しかし老人の回答は彼の予想もしないものだった。
「それはね──家族の崩壊だよ」。(同書、27頁)

「ほとんど女性」といいながら「お爺さん」。また、アンケートの結果というよりは1つの回答例という感じです。まあ私は『福祉国家の闘い』もその元ネタの調査報告書も読んでいないので実際のところは分かりませんが。
にしても、一応国会議員とかなんとか副大臣とかにもなった人が、よくもまあ怪しげな根拠に基づいてこれだけ人様の国を悪し様に言えたもんですなあ。