昭和のかほりは今も…?

「お茶汲みに関して、とある逸話があります。新入社員の女の子がお茶汲みをするのに、どうせなら「美味しいお茶を」と色々勉強し工夫したことで、彼女の淹れるお茶が美味しいと評判になり「これだけ美味しいお茶が淹れられるなら、仕事もできるだろう」と社長に大抜擢された、というものです。」

「へぇ、そんなこと本当にあったんですか?」

「真偽のほどは確かじゃありませんが、これはお茶汲みひとつ、どんな小さな仕事に対しても馬鹿にせず、考え工夫するということ、そして周りはそんな人間をちゃんと見ていますよ、という意味が込められているのだと思います。」

あー、それ知ってるわー。15年以上前に『お金がない!』でジュディ・オングがそんなこと言ってたわー。
けど、お茶汲みしてた織田裕二は当然ながら男性だったし、ジュディ・オングは取り引き先の社長だったし、「あなたお茶汲みをバカにしてるでしょう」的なことを言われた織田裕二は自分で考えて「なら最高においしいお茶を入れてやるぜ!」的な展開だったし、このサイトの事例よりはマシな気はするけどなー。
まーこの「逸話」が『お金がない!』ってわけではないだろうけれども、同じようなことが一部の「ビジネス界」ではもてはやされてるってことなのでしょうか。この記事を書いてる人が果たしてどれほどおいしいお茶を入れられるのか、興味があるところではありますが。

あと、この記事のブクマに「お茶は客用でしょ?」的なコメントもあるのですが、実際、どれが(社内・庁内の)誰のカップであるかをちゃんと把握してたり、「○○さんはブラック、××さんはミルクなしの砂糖2つ…」なんてことをしっかり覚えていることが評価される、的なことをいまだに聞いたりするのよね…。

そういえば、先日子どもと「定食のご飯お代わり自由」なお店でご飯食べてたときのこと。近くの席にいかついお兄ちゃんと小柄なお姉ちゃんのカップルらしき2人組がいて。途中でお姉ちゃんがご飯茶碗持って立ち上がるのが目に入ったから、「ほう、こんなに小柄なのにお代わりとは」とついついそっちを見たら、彼女が持ってたのはお兄ちゃんの茶碗でしたよ。どうみてもお兄ちゃんの方が食べ進んでたけどな!
その日の晩ご飯で、たまたま(普段ほとんどお代わりしないが、その日は昼が遅かったので少なめについでいた)うちの子どもたちが「お代わりください!」って言ってきたので、「よし! 自分たちで行って食べたいだけよそってこい!」って言っちゃったよ。