こんな認識ですよ
婚外子相続差別違憲判決に関する自民党法務部会についての記事。
しかし、嫡出子と婚外子の遺産相続を平等化する民法改正案に対し、保守派議員らから異論が相次いだ。
部会では、西川京子副文部科学相が「婚姻制度そのものに非常に影響する。徹底した議論が必要だ」と批判。他の出席者からも「日本の家族を守る手当てが必要だ」などの慎重論が出た。
「民法上の法律婚と自己矛盾し、結婚制度を否定する話になる。私は政府の人間だが、おかしいと思う」
西川京子文部科学副大臣は23日の党法務部会で、9月の最高裁決定に基づいた民法改正案に反対した。
若手議員からも異論が相次いだ。
「親が亡くなった途端に、親の面倒を見ていない(事実婚の)子供が遺産相続に現れることがあるが、許されるのか」
「自民党は昨年の衆院選で『日本や家族の絆を取り戻す』と訴えて勝利した。家族制度を促す価値観をつくるのが立法府の仕事だ」
相変わらずの西川京子に「他の出席者」「若手議員」の意見もひでえなあという感想ですが…。「親の面倒を見ていない(事実婚の)子供が遺産相続に現れることがある」って、サスペンスドラマの見過ぎじゃ?って気も。「親の面倒を見ていない(法律婚の)子供が遺産相続に現れる」ことだってあるかもしれないけど、その場合はどうするんでしょうか。
しかし、今回特にひどいと思ったのは朝日新聞で紹介されていた発言。
オンラインでは冒頭部分しか読めないのですが、本文には次のようなくだりが。
「憲法がムチャクチャだからこういう判断が出る」(西田昌司参院議員)、「なぜ最高裁が言ったら変えなければいけないのか」(小島敏文衆院議員)との意見まで出た。
今回の最高裁判断は「本件規定(民法民法900条4号は憲法14条1項に違反し無効である」というものであるから、西田昌司は憲法14条が「ムチャクチャだ」といいたいのでしょう。
第14条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
いわゆる「法の下の平等」を定めた条文ですな。つまり、西田氏は「法の下の差別上等!」ということなのでしょうかね。こんなのが政権党でそれなりの立場にいるってわけですよ。